【家系図がつなぐ、家族の記憶と想い~行政書士が伝えたい“今こそ家系図を残す本当の理由”】 第3章ー自分史・終活としての家系図という価値

自分史・終活としての家系図という価値
―「財産」ではなく「物語」を子や孫に残すという選択―

終活という言葉を聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのは「遺言書」や「財産整理」ではないでしょうか。もちろんそれらはとても大切です。しかし、行政書士として多くの終活相談に向き合ってきた立場から言えるのは、終活の本質は「お金の整理」よりも「人生の整理」にある、ということです。

人生を整理するとは、自分がどんな道を歩み、どんな家族に支えられてきたのかを見つめ直すことです。その中心に位置するのが、家系図です。家系図は、単なる戸籍情報の集合体ではなく、「自分という存在がどこから来たのか」を可視化する、自分史の土台となるものです。

終活とは「死の準備」ではなく「人生の整理」である

終活は決して「終わりの準備」ではありません。
むしろ、「これまでの人生を丁寧に振り返り、感謝と納得をもって未来へバトンを渡す作業」だと私は考えています。

相続のご相談に来られる方の多くは、最初は事務的な話から始まります。しかし話が進むにつれ、
「親にもっと感謝を伝えておけばよかった」
「自分の生き方はこれでよかったのだろうか」
といった、心の奥にある想いが自然と語られるようになります。

家系図は、そうした想いを受け止め、形にするための最もやさしい入口です。
自分一人の人生だけでなく、「家族の流れの中にある自分」を感じられることで、人生がより立体的に見えてくるのです。

お金や不動産だけでは残せない“本当の相続財産”

相続というと、どうしても「財産をどう分けるか」という話になりがちです。しかし本来、相続とは「生き方や価値観を引き継ぐこと」でもあります。

どれほど多くの財産を残しても、
「自分たちはどんな家系なのか」
「祖父母はどんな人生を歩んだのか」
が分からなければ、家族の歴史は次の世代へ伝わりません。

家系図は、形として残る「家族の物語」です。
それは金額に換算できない、非常に尊い相続財産だと私は思っています。

家系図は「自分史」の中心になる存在

自分の人生を客観的に見つめ直すきっかけになる

家系図を作る過程で、多くの方がこうおっしゃいます。
「自分の人生を、初めて少し引いた目で見られた気がします」と。

自分の親、そのまた親、さらにその上の世代。
それぞれが異なる時代を生き、異なる苦労をし、命をつないできた結果として、今の自分が存在しています。
その事実を目で見ることで、「自分の人生もまた、意味のある一部なのだ」と感じられるようになります。

語られなかった家族の歴史が浮かび上がる

戸籍をたどっていくと、
・戦争の時代
・貧困の時代
・移住や転居の歴史
など、言葉としては語られてこなかった家族の背景が見えてくることがあります。

私はその瞬間こそ、家系図が「記録」から「物語」へと変わる瞬間だと思っています。

家系図があると、家族への想いが形になる

「ありがとう」を言葉以外で残せる

ご高齢の方の中には、「子どもに感謝はあるが、改まって言うのは照れくさい」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
家系図は、その想いを静かに、しかし確かに伝えてくれます。

「あなたは、こうして多くの命のつながりの中で生まれ、守られてきた存在なのだ」
このメッセージは、言葉以上に深く心に残ります。

家族の誇りと安心感を未来へつなぐ

家系図を受け取った子や孫は、自分が孤立した存在ではなく、大きな流れの中に生きていることを知ります。
それは自己肯定感につながり、困難に直面したときの心の支えにもなります。

行政書士として現場で感じる「心に残る家系図の力」

私はこれまで多くの家系図作成に関わってきましたが、完成した家系図を前にされた方の表情は、どの方もとても穏やかです。
それは「やり残したことが一つ、形になった」という安堵の表情に近いと感じます。

家系図は、
・人生を振り返り
・家族を想い
・未来に託す
この三つを同時に叶えてくれる、非常に優しい終活ツールです。

終活は不安から始まるものではありません。
感謝と安心から始めるものです。

そしてその第一歩として、家系図ほどふさわしいものはないと、私は心から思っています。


家系図について、ご興味やご不明点がございましたら、まずはお気軽にわたくしまでご相談くださいませ。
気がかりなことやご希望など、お話をじっくりお聞かせいただき、できる方法を一緒に考えていければと思います。

お電話でのお問い合わせはこちら

コメント

PAGE TOP